明後日は妹の結婚式である。〈イイ年して雀の涙ほどの収入しかないなんて何やってるんだ〉と相手のご家族の顔に書いてある。せめて私のこと知らない列席者には、新婦より3歳若い弟、という設定にする作戦だ。自ずと27歳となる。兄として恥ずかしくない振る舞いを心がける必要もない。やらかしても両親から雷が落ちることもないだろう。若気の至りという言葉が助けてくれるはずだ。嘘をつくのも得意だし、あたかも本当のことのように自分さえも騙すという長所も生かせばイイ。すごい心が軽くなったし、力も沸いてきた。姉ちゃん結婚おめでとう。